まぶたを開けた時


絶対好きだろ
なんだその目、過保護なんて言わせないぞ


アレンは細い目で君花を心配するシエナに呆れた。


「ナニも。シテナイね見ての通りダヨ」


シエナは夜陰を見ずに君花の頬をペチペチ叩いて声だけ聞いた。



「普通の人でもパニックになるのよあんたの行動は、君花は異世界から来たんだからこれが妥当ね」

「フウン」



さも興味は無さそうに夜陰は君花のいるソファーに座った。


「なんでそこ座るのよ」

「特等席ダカラ」

「君花寝てるでしょうが」

「オコシテよ」



いつも喧嘩に発展してしまう二人の会話を聞きながらアレンも君花の元に寄り肩を揺らした。



「君花、起きて」


自分と全く同じ顔をした少女。この少女は同じ顔なのに闇を知らない。

自分のように闇を知らず光を見て生きている。





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