まぶたを開けた時
そして夜陰は思う。
君花は母親似だから、アレンはお母さんとも似てるんだろう。
君花はフフンと笑ってアレンから離れて体を起こした。
「おはよう君花。気がついた?」
シエナは夜陰と君花の間に座って君花に抱きついた。
「鬱陶しいなあ。あ、そう言えば私気を失ったのか」
「そうよー、気を失ったの、君花の寝顔最悪ねー」
「はぁー!?」
煩い煩いと夜陰は目を閉じる。アレンはまたシエナに苛ついて向かいのソファーに腰を下ろした。
それからしばらく君花とシエナの喧嘩は続いて、シンとシチが来てから中断した。
***
私は、シチにもらったネックレスを握り締めて頷いた。
「行こう四つの雨を探しに」