まぶたを開けた時
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ボサッと紺色のローブを被った。黒髪はフードで隠す。茶色いローファーを履いてパンと頬を叩いて引き締めた。
部屋にいるのは私だけ。
窓の外は夜の闇に紛れて星が輝いている。
蝋燭だけとは思えない部屋の光の中、鏡の前の自分は妙に暗かった。
「じゃじゃーん」
そんな自分を見るのも嫌になって一人言と共にローブを脱ぐ。
はっはっは。中には制服を着ているのだよ。
やっと着なれだした制服だった。
旅は楽なものではない、だから私は戦闘服とも言える制服を纏ったのだ。
だけど、
「ボタンがほつれてるι」
それでは戦闘服が台無しだ、気合いが入りそうだった体が一気に脱力して仕方無く上を脱いだ。
昨日はローブのすそあげとかして裁縫したから裁縫道具はちょうど机の上にある。
さすがに下着だけはあれなのでローブを羽織ると裁縫道具を持ってソファーに座った。