まぶたを開けた時
アレンにかかった魔法をとくことが出来たのに、なんでまた魔法にかかっちゃったの私!!
「教えて欲しい?」
「うん」
「じゃあ教えてあげる」
「やった!!ってお前誰だ!?」
私の肩に手を置いて、突然現れた赤髪の男。
「申し遅れました。私、バクで飼われているペットのクロムと申します」
ポカーンとなる一同。正式には私とシエナとシンだけだけど。
「・・・ペットおおおおお!?」
勢いよく指差して驚くと、クロムは「いかにも」と笑顔を見せた。
「危ないよここ」
「ええそうね、危ないわ、人をペット扱いするなんていかがわしい」
シンとシエナの会話に頷きたくても思いっきりそのペットに肩を抱かれているのだから瞬きも出来ない。
「変な想像すんな」
「うふふ、そうですね、シチも初め同じような反応をしていましたし」