まぶたを開けた時
なんかムカつく
「後、私には敬語を使わないで下さい」
「なんで」
探すのをやめて部屋のすみでシンさんの方を向いた。
「専用騎士に敬語なんて使わないものです」
専用騎士って…………っ
「私は影武者には、なっらっなっい!!!!」
大声を出しても部屋は広いしカーペットはふかふかだからそんなに響かない。
けれどシンさんには十分届いただろう。
「死にますよ?」
知ってるよっ影武者は身代わりで死ぬんだから
「違う」
あれ?今の声に出てた?
「君花様は王子と瓜二つ。
城内から出れば違うと言っても王子だと思われるし、騎士も居ない王子なんて組織によってすぐ殺されます」