まぶたを開けた時
そんな思いでいっぱいになる。
何度も瞬きを繰り返してシエナを見た。
シエナはフンッと鼻で荒い息をして怒っているよう。
「そうですか。どうします?キャプテン」
アイリリードは全くどうでも良さそうにロウに視線を向けた。
「あ、あの!!」
口を開いたのは、私。
一気に皆が私を見て私は目を泳がせながら言葉を発した。
「ロウ。人魚伝説って知ってる?」
「ああ。知らない海賊はいないだろうな」
それが?とロウもアイリリードも皆考える。
「四つの雨を探しているの。手伝ってくれない?」
夜陰は狐目をシリアスバージョンにしてムッとした。
「駄目です。」
答えたのはロウではなくアイリリードだった。
アイリリードは至極当然のように腕を組んでロウを睨む。
「わかってますね?キャプテンヴェロニカ・ウォルスキー」