まぶたを開けた時
「物騒ですね。海賊に武器を向ける意味を理解していますか?」
「ええ。重々承知よ」
喧嘩越しの二人を見比べて、ロウの手を振りほどいてシエナの剣を持つ手を掴んだ。
「やめて。私この船に乗る」
唇を噛んでシエナを見上げるとシエナは剣をおろして眉を潜めた。
「何いってんの?」
「だから」
「馬鹿?体売るって言うわけ?」
シエナは私の腕をきつく掴んで罵るかのように言う。
「違っ」
「何が違うの?」
「話し聞けよ馬鹿オカマ!!」
私の叫び声にシエナ以外皆絶句し私を凝視する。
「なーんーですって馬鹿女ー!!」
キーッと腹立てたシエナはもう私の話を聞くことさえせずに私を抱き上げるとグルグル回って私の目を回す。
「離せええええι」