まぶたを開けた時
「私はアレンの願いを叶えなきゃいけないの!!でもって平和にならなきゃでしょ!!
それから私が元のせか………」
元の世界に帰れるといいかけて慌てて口をつぐんでシエナの胸をビシバシ叩く。
「あたしまで目回った」
「当たり前だろ」
ロウの突っ込みも馬耳東風でシエナと二人して甲板に座り込んだ。
「とにかく、四つの雨はあたしたちだけでも見付けれる!!」
「どうやって」
「それは……ι」
狼狽え出したシエナを見て私はなんとか立ち上がるとロウの前に立った。
「海の中にある一つめの雨の見つけ方は?」
「皆目検討はついてるよ」
ニッと笑って手を差し出したロウに、私は一度シエナと夜陰を振り返ってから夜陰の頷きにロウの手を握り締めた。
「よろしく」