まぶたを開けた時
「あの二人、どっちもサディストだろ」
ロウの呟きに賛同の意を込めて何度も頷く。
「俺達も部屋に行こうか」
頷く動きが止まって唇を噛み締めた。
アレンのため。平和のため。自分のため。
一肌、いや、二肌も三肌も脱いでやる!!
ヨシッと頷くとロウの後ろをついて歩き出した。
陽気な歌が私の背中をおす。何度も深呼吸を繰り返して何度も掌に“人”と書いて飲み込んで
ロウの部屋に足を踏み入れた。
まず始めに目にうつったのは皮肉にもベッド。
それから財宝が置かれた机に壁には色んな地図が貼られていて、棚にはお酒が山程置いてあった。
「腹空いた?」
「え?」
ジェントルマンのようにロウは財宝だらけの机の椅子をひいて私を座らせてくれる。
「どうなの?」
ロウは言いながら壁にぶら下がった紐を掴んだ。