まぶたを開けた時
「空いた」
もうすっかり夜だし、オリビアのメインストリートのレストランからはムンムンこおばしい香りが漂ってたし。
「了解」
ロウはニッコリ笑ってその持っていた紐を引っ張ってから私の向かいの席につく。
暫くして部屋がノックされた。
「失礼しますキャプテン」
扉を開けて入ってきたのは若い青年。
「晩飯を二人分」
「かしこまりました」
偉いなあなんて思いながら青年を見る。青年は私と目があうとビックリしたように狼狽えて部屋を出ていった。
「なあ」
「はい?」
ロウは机に広がる財宝をどけて肘をつくと私を見た。
「本気で四つの雨を探してんの?」
疑わしい目で見られてムッとしながらも胸をはって頷く。
「勿論本当。ロウこそ本当に大丈夫なの?」
「お前なんだっけ?君花だったか?変に気が強いな」