まぶたを開けた時


するとロウは立腹してそのまま後ろに倒れていった。

「うわあぁあぁあ!!!」

ガッシャーン!!!
さっき落ちた財宝がガタガタ揺れるロウの立つ椅子に挟まってバランスを崩したらしい。


思わぬアクシデントに私は息も出来なくて声が出ないくらいの爆笑をした。

っていっても笑いの限界を越えているから苦しくてジタバタ暴れてベッドに転がった。

涙まで目にたまってやっと笑い出せた時にはロウは打ち付けてしまった頭をさすりながらベッドの端にいたころ。


「何寝てんだよまだ話しは続くからな!!」

「もう無理!!笑い死ぬ!!」

「すでに女を捨ててるな君花」


まだまだ続くロウの武勇伝。

何度も笑い死にしそうになりながらその日の夜は更けていった。





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