まぶたを開けた時
「シエナっ、ひゃあ……」
君花の白い肌に貪るようにキスマークをつけていく。君花はシエナの腕をギュッと握り締めて首をふる。
「あんたが襲われないようにのおまじないよ」
そう言いながらシエナは手を君花の手と絡ませた。
「ねえ君花?」
顔を上げて君花を見ると、君花は顔を真っ赤にしてシエナから目を離した。
「シエナなんてやっぱり男」
「違うわよ。あんたを守るために男って身を利用してるだけ。
こんな風にキスマークがついてたら、あたしのって言う印になるじゃない。
ロウなら人の女の子に手を出さないだろうからいい護身だわ」
シエナは君花の肌につけた紅いキスマークをツッとなぞると艶美な笑みを浮かべる。
「ゃ、ぁ」
恥ずかしさに君花は身を捩ると再びシエナの熱い唇が君花の肌に触れた。