まぶたを開けた時
「シエナの馬鹿っ、変態っ、エロオカマ!!」
私はシエナの腕を掴んでなんとか逃れようとした。嫌なのに火照る体
初めてがシエナ?なんて考えが脳裏に過る。
せめて好きな人とがよかった!!って諦めたような自分の言い種に、違う違うと首を振る。
誰も触れたことのない私の体をシエナの唇が這っているというのに
体は熱くなるばかり。本気で嫌なはずなのに
きっと色々ありすぎて慣れてしまったんだ。
「慣れちゃだめだろ!!」
思わず突っ込むとシエナが珍しい物でも見るかのような視線を向けてきた。
「急に何よ」
「なんでもない!!てか退いて!!」
手を止めたシエナを見て体を起こして捲れた服を引っ張り直す。
シエナはそれを見て残念そうに口角を上げた。