まぶたを開けた時
「顔真っ赤よ?どうしたの?」
「シエナのせいでしょ!!」
「ふーん?あたしのせいかぁ」
「チガウカラ。シエナが考えてるような感じではナイカラ」
微妙に夜陰みたいになったが、シエナのニヤケ顔がムカついておもいっきり睨んでやった。
「どーだか」
シエナは私が睨んでるのなんか全く気にする素振りも見せず、私の方に体を傾け額にキスした。
くすぐったくて片目をつむってシエナを見る。
シエナはにこやかに笑ったまま私の手を自分の顔まで持ち上げて私の手の甲にキスを落とした。
「シエナの馬鹿」
「ええ、なんとでも言うといいわ」
魔女のように笑ったシエナに、魔女、と言うとそれは嫌だったみたいで怒られて、
本当は男の子なんでしょ?って聞くとシエナはコクリと頷いた。
頷いた!!頷いた頷いた!!
「オカマじゃないじゃん!!」
「オカマじゃないわよ、女よ、でも本当は男よ」
「オカマじゃん!!」