まぶたを開けた時
「王子は男だから君花には男装してもらう。顔はそのままだからそれでいいけど
絶対に喋らないでね」
そう言われて王子の声を思い出した。
そうだね、王子は声男の子っぽいから
「わかった。」
シエナは「じゃあ」と立ち上がった。
「いつまでも寝間着じゃなんだから、あたしと着替えに行きましょう」
「は!?何いってんだよシエナ」
シンが机を叩いて立ち上がる。
「いいじゃなあい。女同士だし。ねえ君花」
「うん。女同士だし。」
私がそう頷くとシンが口をパクパクさせた。
「シエナお前おと」
「黙れ」
シ─────………ン
シエナさんの殺気こわっ
その場がいずらくなって少し急いで扉に歩み寄った。
「シエナさん、早く行きましょう」