まぶたを開けた時
ガラリと扉を開くと、図書室独特の本の匂いが広がった。
私立でもお金持ちの方なココは図書室が二階館。
天井は高くて吹き抜けで、奥行きも深く本の数も並みなんてものじゃない。
でも整理はされていて欲しい本はすぐに見つかる。
トントンと螺旋階段を上がって二階に行くと、一角に固められた楽譜コーナーに落ち着いた。
さっき思い出したのは
キラキラした曲。
連符ばっかり……ショパンかな?
ずっとずっとショパンのコーナーを探していくと、奥まで来てしまった。
シャンデリアのきらびやかな灯りもない蛍光灯だけのコーナー。
ショパンは見付けた
だけどその扉の上に書かれた文字に心を奪われたみたいに興味が沸いて来てしまった。