まぶたを開けた時


考えだしたら余計に焦ってシエナの腕を剥がそうと必死になった。




「……いいかげんやめたら」



コポコポとお茶を淹れる音


シチの声にシエナがすんなり手を離してくれた。


「子供がいるんだったわね」

「子供?」




シチの纏う雰囲気が一瞬崩れた。




「餓鬼でしょ」



そんな様子を見てシエナが食い入る



「やめなよシエナ」



それでも女の子?と聞きたくなってしまう。




「僕は餓鬼やない。ちゃんと今年13になったわ」




へ?シチが13?



剥きになったシチの隣にシエナがまとわりつくようにして座る。



「やめろやおっさん」

「誰がおっさんん!?あたしはまだ17よ!!」




シエナが17ああああ!!????





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