まぶたを開けた時
二人とも大人っぽ過ぎてわからなかったっ
シチが私より2つも年下だなんてっ
シエナが私とたった2つ違いだったなんて!!
アンビリバブル!!!
「……シンは?」
「シンは16だったと思うわよ?」
いつの間にか取っ組み合いになっていた二人が手を止めた。
私がもうすぐ16歳だから、シンとはきっと同い年なんだよね?
結構みんな若い
若いのに王子直属騎士なんだ
すごい…………。
「君花っ暖かい羽織り持ってきたよ」
扉が開いてすぐに飛び込んできたシンが私の肩にふわりとパステルピンクの毛糸地の羽織りをかけてくれた。
「暖かい」
かけた瞬間なのに体がふわりと包むような暖かさに温まる。
「ありがとう、シン」