まぶたを開けた時


その言葉にゾッとした。

国王と二人きり



シン達を見ると、少し戸惑っている様子だった。

シン達もアレンの身に起こったこと、知ってるのだろうか?



知らないならどうしよう

助けてくれないかもしれない



「……わからぬか?出て行けと申しておる」



動こうとしない三人に、国王が苛立った声を浴びせた。



「出来ません」



シエナだ。

凄く嬉しいのになんだか胸に広がるザワザワした感覚。



シンに言って欲しかった。のかな


それとも


国王に逆らったシエナを心配してるのかな



わからない。



「私の言う事が聞けぬならお前はクビだ」




駄目だ。

私のためにシエナがクビなんて絶対に駄目だ。




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