まぶたを開けた時
「だっ駄目だよシエナ」
上から退いた国王はシエナのもとに行くと、シエナは国王の首に手を回した。
「あんたみたいな子供、国王様の相手できるわけないでしょ」
ツンといい返されて言葉も出ない。
シエナだってまだ17歳じゃない!!
シエナは部屋を出ていく間際に私を見てニッコリ微笑んだ。
「……シエナ…」
パタンと扉が閉まる。
「どうしよう!!シエナが!!」
慌て扉に駆け寄るとシンがギュウッと抱き締めて来た。
それどころじゃない!!
シエナが貞操の危機!!
「離して!!シエナを助けなきゃっ」
「大丈夫だ。あいつは」
「はあ!?なんで」
シンが少し笑った。
「何でか言ったらしばかれるから言えない。
それより君花が無事でよかった」