まぶたを開けた時

彼女の秘密



***



夕食が終わってもシエナは戻ってこなかった。


食事はてっきり食堂とかで食べるのかと思いきや侍女が部屋に運んで来てくれた。



身の周りの世話をしてくれる侍女は私が影武者だと言うことを知っていたけれど、国王は知らなかったし


誰の時に声を出していいのかわからなくて凄く不便。



まあシンとシエナとシチには絶対の信用をしているから大丈夫だけど。




食後のお茶を飲み終わると早々と机の上は綺麗になった。



扉を見ても、まだシエナは帰らない。



シンは今食事をしていて、御守騎士で私の護衛をしているのはシチだけ。



相変わらずシチはソファーに座ってボーとしていた。





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