まぶたを開けた時


結構歩くと一つ大きな扉の前に侍女が三人いた。



「俺はここまで。あとは侍女がしてくれるから」

「うん。ありがとう」




お礼を言ったらシンは足早にその場を去ってしまった。


なんだか寂しい。

いや、でも



「いい香りー!!」



扉の向こうなのに漂ってくる香り。



「今日は薔薇風呂でございます。

あと、アレン様同様のおもてなしをさせて頂きます」



それでは、と開けられた扉からはそれ以上に薔薇の香りがした。


広い広い脱衣場に奥に広がる大浴場。




「うわああ」




漫画的に言うと今私ものすごく目がキラキラしてると思う。



薔薇風呂だよ?薔薇風呂!!




憧れでしょう?






< 53 / 235 >

この作品をシェア

pagetop