まぶたを開けた時
結構歩くと一つ大きな扉の前に侍女が三人いた。
「俺はここまで。あとは侍女がしてくれるから」
「うん。ありがとう」
お礼を言ったらシンは足早にその場を去ってしまった。
なんだか寂しい。
いや、でも
「いい香りー!!」
扉の向こうなのに漂ってくる香り。
「今日は薔薇風呂でございます。
あと、アレン様同様のおもてなしをさせて頂きます」
それでは、と開けられた扉からはそれ以上に薔薇の香りがした。
広い広い脱衣場に奥に広がる大浴場。
「うわああ」
漫画的に言うと今私ものすごく目がキラキラしてると思う。
薔薇風呂だよ?薔薇風呂!!
憧れでしょう?