まぶたを開けた時
脱衣場に入ると手際よく羽織りが取られて首飾りも外された。
まさかとは思うけど
「脱がすのも手伝うの?」
「はい。王子に手を使わせてはなりませぬので」
ダメダメ!!
見せれるような体じゃないから!!
一歩後ろに下がると、後ろの侍女がリボンをほどいた。
「私王子じゃないから!!自分でやります!!
やらせて下さいっっ!!」
腕で体を匿うようにすると、侍女が顔を見合せてしかめた。
「いけませやん。
影武者であろうと王子は王子」
「私は私!!」
恥ずかしのはたえれない!!
「シン様の言い付けですし」
「んでも、自分で出来ますから、自分で出来ることはやらせて下さい」
嘆願すると侍女達もそれを受け入れてくれた。