まぶたを開けた時
笑うしか出来なくて、誰かに話しかけることも出来なくて歩き続ける。
だって、私が影武者なの知ってる人ってごくわずかでしょ?
下手したらバレる。
それだけは勘弁よ。
はああ、とため息をつくと、目の前の部屋の扉が開いた。
「あら。君花じゃない」
「し、シエナ!!!」
なんてグッドタイミング!!(>∀<)
ていうか大丈夫なの!?
今まで何してたの!?
聞きたいことがありすぎて口をパクパクしてるとシエナが笑った。
「こんなとこにいるってことは迷ってるのね?
それより髪の毛半乾きよ。風邪ひくわ」
優しく言い付けられてそのまま手を引っ張られて今来た道を歩いて行く。