まぶたを開けた時
「お前気配わざと消しただろ」
「さあね」
言いあう二人をよそに、湯冷めした私の体が一気に熱くなるのを感じた。
シエナって女の子なのに私を抱き抱えるくらいの力があるって
かっこよすぎ!!
「夜からはあたしが君花の護衛だからもう帰って頂戴」
シエナはシンにそう言い捨てると部屋に入って扉の鍵を閉めた。
シチはもういないみたいだ。
シエナは私をベッドに降ろすと部屋の奥に行ってしまった。
なんだかシンが可哀想な気もしたけれど、今はシエナに尋問しなければ
すぐにシエナは戻って来て、手にはタオルを持っていた。
「髪の毛拭いてあげる」
「ありがとう」
シエナは終始にこやかで、どうやって話し出したらいいかわからない。
さて、話すタイミングはあるだろうか