まぶたを開けた時
最初の仕事
「おはようございますアレン王子」
「おはようシン」
私はアレン。
本当は君花。
わけあって男装して国の王子の影武者をしている。
今日はそれの初めての仕事だった。
「あかんて喋ったら」
「ああそうだった!!シンだったからつい」
シチが呆れながら「もう一回」とスパルタに順序を私に覚えさせてくれていた。
今日はドレスじゃなくて肩とかジャラジャラしてる王子の装い。
髪も結って、完全なアレンを演じてます。
ふはは
「君花ちゃんと聞いてる?」
「あっはい、聞いてる」
シチとソファーに座りながら簡単なご飯を食べる。
シンはソファーの向かいからその様子を眺めていた。
シエナはベッドでまだ寝てる。