まぶたを開けた時
「馬車初めて乗った!?
君花の世界っていったいどんな生活してるのさ」
「うーん
ここからすれば考えられないくらい凄い生活」
ちょっとややこしいこと言ったけど、今の私にはそれで精一杯。
シチは隣で表情をクルクル変えていた。
いったいどんな想像をしてるんだかυ
「……シチ」
「なに?」
「お水ほしい」
喉がカラカラだった。変な汗かいちゃったし
とりあえず体もダルい
初仕事なのに最悪だあ
「わかった。待っててね」
「うん。ありがとう」
そんな私を覗き込んで、シチは心配そうな表情を浮かべて馬車を出ていった。
私我が儘だなあ
駄目だ
しっかりしなきゃって…………、
「うっ」
ううう……!!
激しい吐き気があああυ
シチいないし。どうしよう!?