まぶたを開けた時


***


馬車に戻るとやっぱり皆すごい心配してくれてて、シチは泣きそうになってた。

すごい罪悪感と嬉しい気持ちがあって、色々訳を話したかったんだけど、時間がもうなくてトントン拍子で私の初仕事が進んでいった。



仕事っていっても、花を贈呈するだけ、声は出せないからニコニコ笑うしか出来ないんだけど


なんだか皆、どこかいけずな感情が見えて、心狭い感じ。



これは“悪魔の子”っていう意識がやっぱり強いのかもしれない。




歓迎されない悪魔の子




どこまでも壁は続いているようだ。

この確執は疎い私でもわかった。



私も色々と十分に気を付けないといけないみたい





< 77 / 235 >

この作品をシェア

pagetop