まぶたを開けた時
ギュイン!!と曲がり角曲がって全力疾走するシンの上で、吐き気が増す私。
「なんで逃げんのよお!!」
「お前が追いかけてんだろうが!!」
またシンが方向転換したと思えばピタリと止まっていた。
壁には見慣れた絵画。
giiiiiiive!!
「吐くっ!!」
「うえ!?」
やっと出た言葉にシンが驚きの声を上げた。
「わわかった!!トイレ!?エチケット袋!?」
どっちでもいいからなんとかしてくれ
「ったく、シン、君花下ろして」
シドロモドロするシンからずるっと落ちるように手を離すとシエナがキャッチしてくれて、抱かれながら部屋の中に入っていった。
本日二度目のモザイク文。
それはさすがにあれなので省いて
「はあーι」
ベッドにゴロリと寝転がると頭を抱えた。