まぶたを開けた時


誰もいない部屋。

鍵を開けて扉を開いた。



「あら、お目覚め?」

「シエナ」



部屋の前に立っていたシエナが、私に気付いてニッコリ笑った。



「ずっとここに居たの?」

「当たり前でしょう?御守騎士なんだから」



でも、夜中ずっとってことだよね



「そんな顔しないでよ。あんたが襲われちゃもとめこもないんだから」



シエナは笑って私の頬をつついた。

プニプニされたくない!



ぶんぶん顔を振ってシエナの手を逃れようとすると、シエナはもっと面白がってプニプニしてきた




「ああもう!!うっとおしいな」



私の声は廊下に響いてシエナに慌てて口を塞がれた。



「あんたねえι」






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