まぶたを開けた時
「ね?」
小首を傾げてシエナを見ると、シエナは少しひきつった表情を浮かべた。
「……そうよ!!アタシは女!!あんたなんかよりずううっと女!!」
シエナは拳を天井に向けてガッツポーズをした。
「そうだ!!そのいきだ!!でも一言多いぞ!!」
私もそれに賛同して拳を突き上げる。
シエナは私を見てまたため息をはいた。
「なにそれ可愛いつもり?」
はい?何もしてないけど?
あれ?今喧嘩売られた?
「あんたなんか私の下の下の下の下の下の下の下の下の下の下の下なんだから、すぐに悪い男に捕まるわよ」
「はあ!?」
に、く、た、ら、しいオカマ!!
「何よオカマのくせに!!」
「なんですってぇ!?」