まぶたを開けた時
よく見れば二人とも雨の中にいたのに全く濡れていない。
おかしい。
それと、さっき夜陰はアレンの額に触れた時何かを唱えていた。
感じからして呪文みたいな
アレンは夜陰に対して対抗的ではあるが敵意は無い。
“キイチ”と呼んでいたし……。
「君花……」
「アレン」
アレンは私と目を合わせて微笑む。
「何で戻って来たの?」
「ワタシが説明シマス。」
私はアレンに聞いたのに、夜陰はアレンの口を塞いで静かに言った。
「お口チャックデスアレン様」
「んむっ!?」
アレンも私も絶句
というより、アレンは仕方なく?夜陰の魔法かなんかで本当に口が閉ざされたみたい。
「さあハナシマスよ」