♥ハニートースト♥【完】

黒いコートに

皮の靴。


『けど・・・梓ちゃん、君から出たあの‘言葉’は・・・』

「・・・嘘だといいたいんですか?」

『・・・うん。そう』

手をお互い

コートのポケットに突っ込んだ。

彼の・・・

瞬さんのいいたいことが

目に見えてくるようで

怖い。

『・・・梓ちゃんは、多分奏が好きだね?』

年上の人の言葉は

何故か否定できない、

それだけじゃなくて今回は

図星だったから。

「・・・瞬さん・・」

『俺のものになれよ。奏はいい奴じゃない。それは俺も一緒かもしれないけど!・・・本気なんだ・・・。』

俺のもの・・・?

私は物じゃない。

けど・・・

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