♥ハニートースト♥【完】


『いくら泣いても・・・奏は来ないよ』

分かってる。

そんなこと・・・

嫌でも分かる。

濡れたほほを

優しく拭いてくれるのは誰?

「やぁっ・・・ふぅっ・・・」

初がこのひとだなんてね・・・?

私がバカだった。

お願いだから・・・

迎えに来て。

お願い。

お願い。

奏さん。


・・・。



瞬さんの手が

私の腹部にさしかかったとき

目をつぶっていた私の上で

鈍い音がした。



【バコっ】

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