手のひらに、桜
「リンちゃんも補習くるのかな?」
「いや、もちろんくるだろ」
「やっぱり??なんの教科だと思いますか?」
「何って、社会じゃねぇの?」
「やっぱ社会ですかぁ・・社会だけ赤点とろっかなぁ」
というわけで、
足立先輩と茉莉のリンちゃんトークは変わらず続いていた
中庭にいく目的は、リンちゃんトークをすることなんじゃないかって最近の私は考えてる
私と先輩は、特に何を喋るでもなく
二人の会話を聞いていた
たまに喋ったりもするけど、二人のように盛り上がったりもしない
だけど、居心地が悪いわけじゃない
むしろ、けっこう楽しい
中庭にいくことを、私も楽しみにしちゃってるんだろうな、
というのは否定できなくなっていた