手のひらに、桜




私がそう即答したら、

茉莉はニヘラと笑いながら、でもいいんだ、と言った





「どうせ紡には、言うつもりだったし」



てかそのために、中庭に来たんだし


と茉莉は言って、ニカッと笑って、





「あたしさ、今まで家に友達呼んだことなかったんだ」









茉莉の過去を語り始めた―――――――



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