手のひらに、桜



「あぁ、はよ」


なんか、いろいろ面倒になって

とりあえずそう言う




「テンション低いねぇー!」



「・・・・・」



いや、茉莉が高いんだって

というつっこみは、あえて言わない


いつの間にか横に並んで、一緒に歩いている茉莉に

なんで一緒に行くの?というつっこみも

あえて言わない




「昨日、彼氏さんと喧嘩したって人には、やっぱ見えないなぁ」




この言葉にも、つっこま・・




「今、なんて?」



信じられない言葉を聞いた気がして、確認する


そんな私に、茉莉はキョトンとしながら、

やっぱり信じられない言葉を吐いた


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