手のひらに、桜
「俺は・・・足立雅行な。今更だけどよろしく」
「あたしは高野茉莉です。え・・と、よろしくお願いします」
そんな私を放って、二人は自己紹介を始めた
私と先輩は、二人を見て思わず顔を見合わせて、
くすっ、と先輩が突然笑う
な・・何??
困惑する私を他所に、先輩も自己紹介をはじめた
「俺は原中和也。別に、敬語抜きで喋ってくれても大丈夫だから」
最後は・・ということか、
みんなの視線が、自然と私に集まる
しょうがない
私は、しぶしぶと口を開いた
「高村紡です・・よろしくお願いします」