手のひらに、桜
「――だってさ。だから、土曜日...」
「うわぁーーー!!!ありがとぉ紡ちゃんっ」
私の説明を最後まで言わせずに、橋本さんは抱きついてきた
大げさな子だなぁ
と思いながら橋本さんの体を離すと、
なんと橋本さんは目に涙を浮かべていた
……なんていうか、その―――
「泣くほどのことだっけ??」
思わず私がそう言ってしまうと、
橋本さんはコクコクと首を上下に振った
「だ…だって、もう二度と会えないと思ってたから…」
そう言う橋本さんは、女の子だなって思った
こういう女の子女の子した子って、あんまり好きじゃなかったんだけど
なんでだろう...
橋本さんは嫌いじゃないなぁ