手のひらに、桜



あぁもう!!

考えないって決めたのに…



私は、頭をブンブンと振る



そのとき、ふと窓から中庭にいる茉莉と足立先輩の姿が見えた

楽しそうに笑っている


また、リンちゃんの話でもしてたんだろうか…

あの2人、お似合いだよなぁ



とかなんとか思いながら、私はまたにしても、先輩がいないなんて考えてしまう


あぁ…

なんかダメだ、落ち着かない




私は、先輩のことを考えないように、

持ってきていた小説を取り出して、めくり始めた







明日は、土曜日―――――

< 92 / 190 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop