手のひらに、桜
あぁもう!!
考えないって決めたのに…
私は、頭をブンブンと振る
そのとき、ふと窓から中庭にいる茉莉と足立先輩の姿が見えた
楽しそうに笑っている
また、リンちゃんの話でもしてたんだろうか…
あの2人、お似合いだよなぁ
とかなんとか思いながら、私はまたにしても、先輩がいないなんて考えてしまう
あぁ…
なんかダメだ、落ち着かない
私は、先輩のことを考えないように、
持ってきていた小説を取り出して、めくり始めた
明日は、土曜日―――――