世界で君だけ。





「私、会いに行ってくるね」


そう言って歩き出した私に歩美は



「え、どこにいるか分かってるの!?」



驚いた様子で聞いてきた。






「………多分ね」


それだけ言うと、私は軽くなった足を進めた。





確証はないけど、




先輩はきっと





あの場所にいるはず。



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