世界で君だけ。




「……へ?」



そんなアホみたいな返事をした私に、先輩はまた笑いながら



『俺の名前、まだ知らないでしょ』




そう言ったんだ。



それは知らないけど、教えてくれるんだろうか?


私の頭の中がグルグルと回る。









『…三年の高宮 智(タカミヤ サトル)っていうんだ』




先輩にぴったりの名前。

ぴったりすぎてビックリしてしまった。





『ん?どうした?』



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