ポケットの恋
幸日は半泣きで縋り付く。
「やぁよー。あたしあの腐れポンコツに逢いたくないもの」
「よし君?なんで!?昔はあんなに仲良しだったのに」
「はぁ!?あんた何を見てたの!!学校でちゃんと眼科検診してたわけ」
言いつつ、縋り付いていた幸日を引きはがした。
「あいつと仲が良かったら、あたしは世界の人とお友達だわ」
「そんなこと言わないでよぉ。お願い!お願いだからついて来て!!真実ちゃんしかいないのー!」
「携帯?」
「そう。お客様から届けられたらしいんだけどさ?」
あのカラオケボックスでの一件から4日経ったある日。
あの事件、南部は警察沙汰になったのだから事情聴取等もあるだろうと身構えていた。
しかしいつまでも音沙汰がない。結果からいえば、古谷の嘘だったのだ。
古谷はただ南部の暴走を見たかったらしい。
「客まで巻き込むなよ!おまえ馬鹿か!」
キレた南部に古谷はさらっと返した。
「悪かったって。でも先輩は褒めてたじゃん?」
「だから次田先輩を引き合いにだすな!あの人完全見本になんないだろうがっ」
そう言ったと同時に耳元に息を吹き掛けられて、秋仁は飛びすさった。
「やぁよー。あたしあの腐れポンコツに逢いたくないもの」
「よし君?なんで!?昔はあんなに仲良しだったのに」
「はぁ!?あんた何を見てたの!!学校でちゃんと眼科検診してたわけ」
言いつつ、縋り付いていた幸日を引きはがした。
「あいつと仲が良かったら、あたしは世界の人とお友達だわ」
「そんなこと言わないでよぉ。お願い!お願いだからついて来て!!真実ちゃんしかいないのー!」
「携帯?」
「そう。お客様から届けられたらしいんだけどさ?」
あのカラオケボックスでの一件から4日経ったある日。
あの事件、南部は警察沙汰になったのだから事情聴取等もあるだろうと身構えていた。
しかしいつまでも音沙汰がない。結果からいえば、古谷の嘘だったのだ。
古谷はただ南部の暴走を見たかったらしい。
「客まで巻き込むなよ!おまえ馬鹿か!」
キレた南部に古谷はさらっと返した。
「悪かったって。でも先輩は褒めてたじゃん?」
「だから次田先輩を引き合いにだすな!あの人完全見本になんないだろうがっ」
そう言ったと同時に耳元に息を吹き掛けられて、秋仁は飛びすさった。