ポケットの恋
12
「お前由利振ったってマジ?」
バイトの休憩時間中、古谷は思い切り顔を顰めた。
コンロからやかんをあげようとしていた手を止める。
そうして、給湯室の細い入り口に立っている次田の方を向いた。
「なんですか急に」
「んー?」
次田はおもむろに携帯を取り出と手早く操作する。
すぐにその画面を古谷に向けた。
『次田せんぱ〜い!別れちゃいました…合コンセッティングしてください〜(泣) 由利』
それですぐに状況を把握した。
古谷は溜め息をつくと改めてコンロからやかんをあげてマグカップに湯をついだ。
そうして次田の脇をすり抜け椅子に座る。
次田は面白そうな顔をしてその向いに座った。
「マジなの?」
開口一番輝いた顔で聞いてくる。「そうですけどー」
古谷は適当な口調で、茶を啜った。
「ぅっわあーお前何人目よ?この不良男が!」
その返事に次田は大きく椅子にもたれ掛かる。
「次田先輩に言われたくありませーん」
「いや、俺一途だから!彼女超大事にしてるよ?」
次田は"超"をそれこそ"超"強調して大まじめに言う。
「馬鹿言わないでくださいよ、先輩すっげー女の子に声掛けまくってるじゃん、」
バイトの休憩時間中、古谷は思い切り顔を顰めた。
コンロからやかんをあげようとしていた手を止める。
そうして、給湯室の細い入り口に立っている次田の方を向いた。
「なんですか急に」
「んー?」
次田はおもむろに携帯を取り出と手早く操作する。
すぐにその画面を古谷に向けた。
『次田せんぱ〜い!別れちゃいました…合コンセッティングしてください〜(泣) 由利』
それですぐに状況を把握した。
古谷は溜め息をつくと改めてコンロからやかんをあげてマグカップに湯をついだ。
そうして次田の脇をすり抜け椅子に座る。
次田は面白そうな顔をしてその向いに座った。
「マジなの?」
開口一番輝いた顔で聞いてくる。「そうですけどー」
古谷は適当な口調で、茶を啜った。
「ぅっわあーお前何人目よ?この不良男が!」
その返事に次田は大きく椅子にもたれ掛かる。
「次田先輩に言われたくありませーん」
「いや、俺一途だから!彼女超大事にしてるよ?」
次田は"超"をそれこそ"超"強調して大まじめに言う。
「馬鹿言わないでくださいよ、先輩すっげー女の子に声掛けまくってるじゃん、」