ポケットの恋
そういうものか、と納得していると、古谷があっ、と声をあげた。
「どうした?」
「持ち主わかった」
「え?」
古谷の突き出した携帯を覗き込む。
「秋田真実…あっ!」
思わず声をあげた。
「なに?知り合いなの?」
次田も覗き込んでくる。
この前の事件は当然上に報告したが、幸日と真実、二人の名前は伏せてあった。
言う必要はないと判断したからだ。なので次田も名前を知らないはずだ。
しかし、次田は意外な反応を見せた。
「ぉお!うちの大学の一年じゃんね?」
「え。秋田俺らと一緒の大学なんですか」
次田はバイトだけでなく、大学での先輩でもある。
その次田の学校にいるなら、古谷や南部と同じ大学ということになる。
「そうそう」
「つか…なんで知ってるんですか」
呆れたように南部が聞くと、次田は、にやっと笑った。
「だって有名じゃん。可愛いし。あとひたすら口うるさい。俺の友達でいきなりいちゃもん付けられた奴いたぞ。初対面で怒鳴られたって。あと、なんだっけ?」
えーと、と次田はいいよどむ。
「あぁ、戸田幸日ちゃん。彼女とセットでよく見かけるし」
「どうした?」
「持ち主わかった」
「え?」
古谷の突き出した携帯を覗き込む。
「秋田真実…あっ!」
思わず声をあげた。
「なに?知り合いなの?」
次田も覗き込んでくる。
この前の事件は当然上に報告したが、幸日と真実、二人の名前は伏せてあった。
言う必要はないと判断したからだ。なので次田も名前を知らないはずだ。
しかし、次田は意外な反応を見せた。
「ぉお!うちの大学の一年じゃんね?」
「え。秋田俺らと一緒の大学なんですか」
次田はバイトだけでなく、大学での先輩でもある。
その次田の学校にいるなら、古谷や南部と同じ大学ということになる。
「そうそう」
「つか…なんで知ってるんですか」
呆れたように南部が聞くと、次田は、にやっと笑った。
「だって有名じゃん。可愛いし。あとひたすら口うるさい。俺の友達でいきなりいちゃもん付けられた奴いたぞ。初対面で怒鳴られたって。あと、なんだっけ?」
えーと、と次田はいいよどむ。
「あぁ、戸田幸日ちゃん。彼女とセットでよく見かけるし」