ポケットの恋
「そうなんですか…」
確かに名前を聞いたことがあるかもしれなかった。
「戸田幸日ちゃんは競争率高いよ?一年のかわいい子って言ったら真っ先に名前あがる位。まあ幸日ちゃんに近づこうとしても秋田真実がいて近づけない、みたいな?で?おまえらはなんで知り合いなわけ?」
一瞬躊躇し、まあ隠すことでもないかと口にする。
「この前の事件の被害者なんです」
それを聞いた途端次田はいきり立った。
「は!?真実ちゃんと幸日ちゃんだったの!? 言えよ!!」
二人して頭を結構な力ではたかれる。
「なんでですか…被害者だし、警察に通報もしてないんだから名前言う必要ないでしょう」
南部が呆れたように返すとまたはたかれた。
「そういう問題じゃねぇの!あわよくば幸日ちゃんとアド交換するとか…あ!そのケータイで勝手に赤外線すりゃよくね?」
「よくないです!駄目に決まってるじゃないですか!」
言いながらどうせ軽口を叩くだろうと古谷を見ると、妙に不機嫌そうな顔をして黙りこくっていた。
「…古谷?」
「ぁん?」
「どこのヤンキーだよおまえは。つかどうした。眉間のシワ凄いぞ」
確かに名前を聞いたことがあるかもしれなかった。
「戸田幸日ちゃんは競争率高いよ?一年のかわいい子って言ったら真っ先に名前あがる位。まあ幸日ちゃんに近づこうとしても秋田真実がいて近づけない、みたいな?で?おまえらはなんで知り合いなわけ?」
一瞬躊躇し、まあ隠すことでもないかと口にする。
「この前の事件の被害者なんです」
それを聞いた途端次田はいきり立った。
「は!?真実ちゃんと幸日ちゃんだったの!? 言えよ!!」
二人して頭を結構な力ではたかれる。
「なんでですか…被害者だし、警察に通報もしてないんだから名前言う必要ないでしょう」
南部が呆れたように返すとまたはたかれた。
「そういう問題じゃねぇの!あわよくば幸日ちゃんとアド交換するとか…あ!そのケータイで勝手に赤外線すりゃよくね?」
「よくないです!駄目に決まってるじゃないですか!」
言いながらどうせ軽口を叩くだろうと古谷を見ると、妙に不機嫌そうな顔をして黙りこくっていた。
「…古谷?」
「ぁん?」
「どこのヤンキーだよおまえは。つかどうした。眉間のシワ凄いぞ」