ポケットの恋
「…幸日、何これ」
真実の視線はまだメールに釘付けのままだ。
幸日が消え入りそうな声でわかんないと呟いてから、やっと顔をあげて幸日をみた。
「わかんないじゃないでしょ!これどう見たって…」
真実が幸日に詰め寄る。
普通ではない雰囲気に、南部は思わず、真実の手から携帯を抜き取った。
「見せて」
言ったと同時に携帯のメール画面を見る。
表示された文の最初の数行で、南部も同じように表情を変えた。
少し見ただけでわかる。
これは明らかにストーカーのメールだ。
添付された隠し撮りをしたらしい幸日の写真もみれば、悪質なタイプであることもわかる。
「これ…なんだよ…」
言いかけた時に幸日を見て、思わず言葉を飲み込んだ。
なんでもないという表情をしようとしているのだろう。
強張った笑顔に震えている指先はあまりにも痛々しかった。
真実の視線はまだメールに釘付けのままだ。
幸日が消え入りそうな声でわかんないと呟いてから、やっと顔をあげて幸日をみた。
「わかんないじゃないでしょ!これどう見たって…」
真実が幸日に詰め寄る。
普通ではない雰囲気に、南部は思わず、真実の手から携帯を抜き取った。
「見せて」
言ったと同時に携帯のメール画面を見る。
表示された文の最初の数行で、南部も同じように表情を変えた。
少し見ただけでわかる。
これは明らかにストーカーのメールだ。
添付された隠し撮りをしたらしい幸日の写真もみれば、悪質なタイプであることもわかる。
「これ…なんだよ…」
言いかけた時に幸日を見て、思わず言葉を飲み込んだ。
なんでもないという表情をしようとしているのだろう。
強張った笑顔に震えている指先はあまりにも痛々しかった。