ポケットの恋
真実がいつもより混んだ店に残業を決め込んでいると、明日美が慌てたように帰るよう促してきた。「でも今日混んでるし…あたし残れますよ?」
「良いの!古谷君も待ってるから、早く帰りな?あとは平気」
「でも…」
「真実ちゃん」
言葉を濁していると、レジの方から聞き覚えのある声が呼んだ。
振り返ると案の定いた古谷が、カウンターにもたれてひらひらと手を振っている。
「ほら、古谷君の会計済ませたら今日あがり、ね?」
「あ…すいません」
固辞するのも大人気ないと頭を下げる。
早く帰れるのは嬉しいが、付録が余計だった。
でも会計済ませてすぐ着替えて裏から帰れば一緒に帰らなくて済むかも、ていうかまだ古谷と帰るって決まったわけじゃないし、そうそう!
自分の意見に納得して、真実は朗らかにレジへ向かった。
「良いの!古谷君も待ってるから、早く帰りな?あとは平気」
「でも…」
「真実ちゃん」
言葉を濁していると、レジの方から聞き覚えのある声が呼んだ。
振り返ると案の定いた古谷が、カウンターにもたれてひらひらと手を振っている。
「ほら、古谷君の会計済ませたら今日あがり、ね?」
「あ…すいません」
固辞するのも大人気ないと頭を下げる。
早く帰れるのは嬉しいが、付録が余計だった。
でも会計済ませてすぐ着替えて裏から帰れば一緒に帰らなくて済むかも、ていうかまだ古谷と帰るって決まったわけじゃないし、そうそう!
自分の意見に納得して、真実は朗らかにレジへ向かった。