ポケットの恋
真実には敵わないし、それが嬉しい。
なんでもわかってくれる友達なのだ。
今も幸日が聞いてほしくないと思っていたら、真実は絶対に聞かなかった。
「な、なんというか…好きかどうかはわかんないの!だけど、助けてもらったのはうれしくて、アドレス交換したのもお礼のためだけじゃない気もして…」
「ふーん?じゃ、一目惚れだ」
真実が茶化す口調で言う。
「う…。そうなのかなあ…?」
「メール、来るといいね」
そう言って真実がくすっと笑う。
「まあね、あぁんなかっこよければねぇ?」
「ん゛ぇっ!真実ちゃんも南部さんのこと気になってるの?!」
「んな訳無いでしょうが!」
自分より拳一つ分小さい幸日の頭を容赦なくはたく。
「いっ…たぁ!!なんで叩くの!」
幸日がみるみる涙目になった。
「あんたが馬鹿なこと言うからでしょ?ああいうのは鑑賞する分には良いけど好きにはならないわね、あたしの場合は」
「だからって叩かなくてもいいじゃんー!!」
「あ、ごめんさっき蝿とまってたから」
頭を押さえながら抗議する幸日にさらっと返す。
「嘘つき!」
真実ちゃんなんか嫌い、とイーっだをすると幸日はぷいっと顔を背けてずんずん歩き出した。
なんでもわかってくれる友達なのだ。
今も幸日が聞いてほしくないと思っていたら、真実は絶対に聞かなかった。
「な、なんというか…好きかどうかはわかんないの!だけど、助けてもらったのはうれしくて、アドレス交換したのもお礼のためだけじゃない気もして…」
「ふーん?じゃ、一目惚れだ」
真実が茶化す口調で言う。
「う…。そうなのかなあ…?」
「メール、来るといいね」
そう言って真実がくすっと笑う。
「まあね、あぁんなかっこよければねぇ?」
「ん゛ぇっ!真実ちゃんも南部さんのこと気になってるの?!」
「んな訳無いでしょうが!」
自分より拳一つ分小さい幸日の頭を容赦なくはたく。
「いっ…たぁ!!なんで叩くの!」
幸日がみるみる涙目になった。
「あんたが馬鹿なこと言うからでしょ?ああいうのは鑑賞する分には良いけど好きにはならないわね、あたしの場合は」
「だからって叩かなくてもいいじゃんー!!」
「あ、ごめんさっき蝿とまってたから」
頭を押さえながら抗議する幸日にさらっと返す。
「嘘つき!」
真実ちゃんなんか嫌い、とイーっだをすると幸日はぷいっと顔を背けてずんずん歩き出した。