ポケットの恋
そのままぼんやり立ち尽くしながら、南部は考える。
犯人は誰なんだろうか。
メールの内容は多岐に渡っていると聞いた。
家の中にいなければわかりえないことまで。
「あ…そうか…」
不意に思い付いて、南部は慌てて真実の後を追った。
「秋田さん!」
「あ…どうしたんですか?」
まだ玄関にいた真実が、驚いたような声で振り向いた。
「忙しいとこごめん」
軽く乱れた呼吸を整えながら切り出す。
「ストーカーのメールの内容って、家の中にいなきゃわかんないようなことまで触れてるんだよね?」
真実が首肯する。
「勝手に家に盗聴器仕掛けるとか都会じゃ珍しくないみたいですし」
続けられた言葉に南部も意表をつかれた。
ならば、と、より一層この提案が通って欲しいと思う。
犯人は誰なんだろうか。
メールの内容は多岐に渡っていると聞いた。
家の中にいなければわかりえないことまで。
「あ…そうか…」
不意に思い付いて、南部は慌てて真実の後を追った。
「秋田さん!」
「あ…どうしたんですか?」
まだ玄関にいた真実が、驚いたような声で振り向いた。
「忙しいとこごめん」
軽く乱れた呼吸を整えながら切り出す。
「ストーカーのメールの内容って、家の中にいなきゃわかんないようなことまで触れてるんだよね?」
真実が首肯する。
「勝手に家に盗聴器仕掛けるとか都会じゃ珍しくないみたいですし」
続けられた言葉に南部も意表をつかれた。
ならば、と、より一層この提案が通って欲しいと思う。